第3子・自宅出産レポート

自宅出産レポート
□投稿者/ かずだん@H♂3週&M♂2歳6ヶ月&N♂4歳2ヶ月 -(2004/03/12)
前の日の夕方からよくお腹が張る。それまでほとんど前駆陣痛もなかったので、そろそろ近いのかなとは思ったけれど、まだ本格的な痛みにはならないので、そのまま夜12時頃布団に入りました。

ところが、やっぱりお腹が痛くて、浅い眠りのまま2時すぎ目が覚めてしまう。痛みを無視して(^^)眠り続けようとしたけれど、やっぱり眠れないのであきらめ、3時少し前から時計を見はじめたところ5〜7分間隔。4時すぎにトイレに立って、おしるしを確認。

ここでばぶに「ひょっとして始まったかも…?」とカキコ。助産婦さんにいつ電話しようか悩みつつ、ペンシルパズルを解いて痛みを紛らわしていたところ、6時すぎ、空が白みはじめるとほとんど同時に、陣痛が急に3〜4分間隔に縮まり、お尻(肛門)にも圧を感じはじめました。

急いで熟睡中のダンナに声をかけ、助産婦さんに電話。寝室のすぐ隣にあるリビングの布団(ふだんダンナとNが寝てる)から、Nを寝室に移し、リビングに自分の布団を移動(←お産用)しました。前夜の残りごはんでダンナにおにぎりを作ってもらって食べようとしたんだけど(←まだまだ時間がかかると思って腹ごしらえをしようとした)、食欲なく、半分食べたところでギブアップ。レッグウォーマーをつけ、安産のツボ(三陰交)にお灸をしたりしながら(←以前教えてもらった)助産婦さんを待ちます。

6時20分すぎ、電話して15分もたたないうちに助産婦さん到着。1回陣痛をのがしたところで内診してもらうと、すでに子宮口8センチでした。「もう!?」と思ったけれど、Mのときは経産婦にもかかわらずそこからが長かったので、そのときは「まだまだ」と思いました。

助産婦さんはすぐに、ヘルプの助産婦さんに電話(自宅出産は原則として2人の助産婦さんで介助することになっている)。「今、○○(かずだん)さんが、今8センチなんですけど、すぐ来れますか」「その前には生まれてると思います」ってな会話が聞こえる。

そのころ寝室からMが起きてくる。すぐにリビングに来て、助産婦さんを見て「遊びに来た」とうれしそうにしていました。

だんだん痛みがきつくなるけれど、助産婦さんに腰を、起きたMに太ももをさすってもらいながら痛みを逃します(助産婦さんがMに「ママに『いいこいいこ』してあげてね」と言ってくれたため、Mも手伝ってくれた)。

このころ、ダンナは助産婦さんの指示で、レンコンのすりおろし汁を作ってました。生レンコンのすり下ろし汁(特に節の部分)には子宮収縮作用があるとかで…。

7時ちょうど頃、Nが起床。「もうすぐあかちゃんうまれるよ」と聞くと、「おかあちゃんのびっくりショーがはじまるんだね」とうれしそう。その後もぴょんぴょんと寝室とリビングをはねまわって、いったりきたり。

このころから、陣痛間隔がうんと短くなり、助産婦さんが滅菌器具などお産の道具を支度しているあいだ、ダンナに後ろから腰を支えてもらい、防水シーツをしいた布団の上に座り込んだ姿勢でいました。

そうしているうちに、パツンとはじけて水が流れる感覚があったので「破水しました」と報告。「横になれるならなって」と言われたけれどしんどくてなかなか姿勢を変えられなくて、2〜3回陣痛を逃してから何とか横になります。陣痛のたびにじょぼじょぼ羊水の流れる感覚があり、「まだ頭がはまってないからたくさん流れてくるのよ」と言われました。

Mのときはここからが長くて辛かったので、正直いって、この時間帯、「ああ、まだ、これからがしんどいのよね、ヤダヤダ〜」とちょっと逃げたい気分になってしまってました…(といっても、もう逃げようがないんだけど)。

何とか横向きに横たわったところで、片足を助産婦さんの肩に乗せて上げ、手はダンナに握ってもらった姿勢で、陣痛を2回ほど、力をいれすぎないよう(なるべく無駄にいきまないよう)こらえる。

「みけんを開いてね、声は出さないで」「もう発露よ、あ、少しひっこんだからまだ排臨ね。でももうすぐ」「会陰にバーユぬるからね」という助産婦さんの声を聞いているうち、さらに次の陣痛で、きたぞきたぞきたぞ、という感じのイキミが1回だけで、赤ん坊の頭から体までぜんぶつるりと出てきました。
正直いって、「あれ、えっ、もう!?」と早い展開にすごく驚いた。

あとでNは「あかちゃん、おかあちゃんのお尻からプリっと出てきたね」と表現してました。はしゃいでばかりで見てなかったようで実はちゃんと見ていたらしいです。

すぐに元気な産声と、ダンナの「また男だ」という明るい声(「たぶん男」とは聞いてはいたけれど、今回性別は確定してなかった)。お腹の上に乗せてもらい、授乳。最初からよく吸ってくれました。

このあと、すぐに、れんこんのすり下ろし汁を飲まされる。うす甘いが生臭くておいしくない。後陣痛がけっこう痛くて、胎盤が出るときも痛かった。

引き続いてダンナが、へその緒カット。「Nも一緒に切る?」と聞いたら、嫌だというのでひとりで切ってもらい、そのシーンは助産婦さんに写真をとってもらいました。

その後、出血の手当てをしてもらっているうちに、やっとヘルプの助産婦さんの到着。その後、ヘルプの助産婦さんがあかちゃんの計測をしている間に、メインの助産婦さんが胎盤の処理とわたしのケアをしてくれます。

「胎盤見る?」と聞かれたので「見ます、見ます」とあわてて言って見せてもらい、その後、今回も胎盤を少し切り取って刺身にしてもらい、ほんの1〜2切だけど食べました。

会陰はほぼ無傷(かすり傷程度)ということだけれど、子宮の収縮がちょっと悪く、収縮をうながすため、せっせと授乳するが上手に吸ってくれる。でも、助産婦さんに交代でお腹をマッサージをされるのが、すごく痛くてしんどかった。

 8時すぎたところで、うれしそうにさわぐNとMに朝飯を食べさせ、ダンナが保育園に連れていきます。ダンナが留守の間にわたしの状態が急変(大出血など)すると困るということで、その前に止血のためにタンポンを2個入れ、追加のれんこん汁を飲まされ、念の為ダンナには携帯電話を持っていってもらいます。

 ダンナも戻ってきたところで何とか出血も治まり、9時すぎ助産婦さんたちは帰っていきました。ベビーはこのあとぐっすり眠りました。

≪出産の記録より≫
★分娩開始時刻: 平成16年2月XX日 AM3時ごろ
★分娩所用時間:
 分娩第1期: 4時間5分
 分娩第2期: 5分
 分娩第3期: 5分
 トータル:  4時間15分
 破水    AM 7時00分
 子宮口全開 AM 7時05分
 排臨    AM 7時07分
 発露    AM 7時09分

★分娩直後の母体の状態
子宮収縮状態: 良、やや不良が時々
出血量:    780ml
軟産道裂傷:  無
★施行された処置: 無(全項目)

★BABYの所見
出生日時: 平成16年2月XX日 7時10分
在胎週数: SS38w5d/性別: 男
出生時:
 体重3280g・身長50.0cm
 頭囲33.3cm・胸囲32.5cm
 アプガースコア: 出生1分後9点/出生5分後9点
 バイタルサイン: (出生後13時間後)体温36.0度、ミノルタ10.0

★胎児付属物の所見
≪胎盤≫ 重量600g、大きさ:15cm×16cm×2cm
≪臍帯≫ 長さ48cm、太さ1.0cm
   色調: 青みがかった赤、臍帯付着位置: 中央、血管の数:3本
(「捻転の向き」は、助産婦さん「これ何だろう」って言ってたから気にしたことなかったみたいです)
≪卵膜≫ 強度:良、色調: 肌色・良、欠損: 無