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『夕凪の街 桜の国

 
  こうの史代(こうの・ふみよ) 著
  双葉者
  2004年10月20日
  価格:800円 (without tax)


 ヒロシマを舞台にした「いま」のマンガ
 

  カバーには「昭和30年、灼熱の閃光が放たれたときから10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の魂が大きく大きく揺れた。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか……著者渾身の問題作!」とあります。
  ヒロシマ原爆を題材にしたマンガといえば、まず頭に思い浮かぶのは『はだしのゲン』です。『はだしのゲン』しかなかったと言えるでしょう。少なくともこのマンガが出るまでは。
  この本はか弱き女性の立場から見た、被曝の現実を、微妙なタッチで描ききっています。弱い一人の人間を、核兵器がどのようにその人生を破壊し、命を奪ってゆくのか、とやさしいタッチの絵で微妙な感情の動きをまじえて描かれてゆきます。
  怒りでもなく、悲しみとも言い切れず、微妙な感情を、このマンガは描ききっています。
  そして、原爆が、戦争が、まだ終わっていないのだということを、やさしく訴えかけてくれています。
  そして、ヒロシマに行ってみようかなという気持ちにさせてくれる作品です。

  (2006年3月1日記)

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