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『神様の正体(いるところ)

 
  星野正興(ほしの・まさおき) 著
  ミスター・パートナー
  1999年12月27日
  価格:1,429円 (without tax)


 人間にとって神とはなんなのか、宗教とはなんなのかを、自身の半生をふりかえりつつ、分かることばで語りきった書き下ろし。読んで面白く楽しめる、実証的キリスト教入門書ですね、これは。
 

  おそらく、三十番地キリスト教会の知りうる限りでは、もっともわかりやすいキリスト教入門書のひとつでしょうね。
  もう1冊は春名康範先生の『疑問がハレルヤ キリスト教』(日本キリスト教団出版局だけど、こっちの『神様の正体』のほうが著者の実体験に基づいた話ばかりで積み上げられているから、骨太ですね。
  神さまは本当にいるのか? 神さまはどこにいる? それを、一切理屈抜きで、すべてこの著者・星野さんの半生記から語り下していっています。
  著者・星野さんは、農村伝道神学校出身で、いまも、農業しつつ牧師をしている。農村伝道の立場からのするどい問題提起もされる方です。三十番地の牧師がこの人を知ったのは、『福音と世界』という雑誌で、この星野さんが、農村でたとえば洗礼一つ受けるのでも、たいへんな問題があるのですよ、心はキリスト教を信じていても、檀家の総代がキリスト教の洗礼を受けるわけには行かない、などなど、こういう地域と教会の問題は一筋縄では行かないよ、ということを問題提起されていたのを読んでからです。洗礼なんか受けないけれども、教会の礼拝はそういうメンバーを中心に粛々と行われてゆく。
  そのあたりの、クリスチャンとして洗礼受けた人はほとんどいないままに、それでもキリスト教の礼拝が行われ続けてゆくというところに、まるでクリスチャンがほとんどいない学校で(たまにたった一人しかいないクリスチャンが体調を崩して休んだりしても)キリスト教の礼拝が行われ続けていることの共通性というか、そういうものが面白いと感じて以来、注目している牧師さんなのです。

  星野さんの人間としての面白さを味わうだけでも楽しめる。
  キリスト教の神さまを語るとき、結局信じて生きる人の生き様を見るしかないということなのかということも、考えさせられる。
  キリスト教の神さまはどうやって、わたしたちの目の前に現れるのかということも、読めば分かる。
  しかもわかりやすい言葉で書いてある。
  一気に読めて、魅力あふれる一冊だと思います。オススメします。

  (2006年3月20日記)

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