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キリスト教の“はじまり” ー 古代教会史入門
 吉田隆 著
  いのちのことば社  2019年10月25日
  価格:1,400円 (+税)

 草創期のキリスト教を活き活きと描き、日本での宣教にもヒントを与えます。
 
 キリスト教の草創期からローマ帝国の東西分裂の時代あたりまでの、いわゆる古代教会の入門書です。
 多くの神々や皇帝崇拝に囲まれ、圧倒的少数派から、10年間で1.4倍という非常識とは言えない成長率で、次第にローマ帝国の多数派にまで上り詰めた古代キリスト教に、実は日本のキリスト教会が学ぶところが多いのではないかという動機から著されたこの本。
 入門書として読みやすい文体に加え、図版やイラストも多く、とてもわかりやすい構成になっています。その一方で、人物や出来事の年代も細かく記述してあり、脚注やコラムも充実していて、ざっと読み流すのはもったいないほどの情報量が盛り込まれています。
 単に歴史上の出来事を追うだけでなく、古代教会の信仰や伝道、霊性など、いくつかの視点から分析する構成になっており、古代教会を多面的に理解することができます。
 そして、記述の合間に、著者の「日本の人々にキリスト教を伝えたい」という情熱を垣間見ることができる、切望のこもった本と言えるでしょう。
 手元に置いて、いつでも参照したくなるような入門書、参考書、教科書です。是非お読みになることをオススメします。
(2020年8月10日記)

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