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 Q. 金色の聖書って、中身が違うんですか?
 質問者 「なんか、○○先生が、白い表紙で周りが金ピカの聖書持ってるのを見たんですけど、あれって普通の聖書と中身が違うんですか?」
 牧師  「なーんも、違わんよ」
 質問者 「へーえ……それだけですか? それだけですか?」
 牧師  「それだけです」
 質問者 「なーんだ」





 

(2002年5月に受けた質問より)

 A. なーんも違いません。
 白い表紙でも、黒い表紙でも、金色でも、真っ赤でも、中の文面は変わりません。値打ちも変わりません。
 ガッカリしましたか? 
 値段は若干違います。

 最近売っている日本聖書協会の『新共同訳聖書』は、紺色のやわらかいナイロン表紙のものがいちばん普及しているのではないでしょうか。小型版のハンディサイズ(1ページA5サイズ)のものと、中型版(1ページB5サイズ)のちょっと大きな物があります。ハンディサイズの活字が小さくて読みにくい人には、このB5型の中型聖書の方がいいと思います。
 この個人用の聖書は、いずれもボディの部分は白いまま。つまり何も塗装していないのですが、表紙が革装のちょっと高級なヤツになると、ボディに金色の塗装がしてあるのです。新しいページをめくるたびに、パリパリッと軽くくっついているのがはがれるのが楽しい。ただ、値段は高いですねー。正確な値段は、本屋さんで聞いていただくとして、だいたいハンディサイズで比較すると、皮装版はふつうのやつ(ナイロンの)より、3倍くらい値段がはねあがります。
 それより大きな物になると、礼拝堂の講壇用の、大型聖書になります。1ページA4サイズです。堅い黒表紙で、重たい。これはもちろんボディ周囲は金色です。やっぱり礼拝堂に置く大きいのは、金色のほうがかっこうがいいからでしょうかね?
 あと、プレゼントに好適(?)なのが、白表紙で金色ボディの小型(A5)聖書でしょうか。結婚式のお祝いなんかに渡したりして、ありがたがられたり、迷惑がられたりする、アレです。ネームを入れることも可能ではないでしょうか。

 しかし、表紙が皮だろうが、ボディ周りが金色だろうが、中身の聖書本文は変わりません。ページ番号も同じです。
 したがって、内容の価値も同じです。
 高い聖書を使っているからといって、信仰が深まるわけでも、ご利益が増えるわけでもありません。

 長く愛着を持って使いたいという人なら、皮装のほうが丈夫なので、そちらをオススメします。使っているうちに味わいも出てきますし。金色のページをはがすパリパリもなかなかいい。長いこと使っているとこの金色もハゲてきて、これもなかなかいい。
 持ち運ぶのも重いし、忘れっぽいから、あちこち置いておきたいという人なら、安いのをお求めになることを勧めます。
 キリスト教学校の聖書の先生のように、教室での授業に使ったりなんかしていると、チョークで汚れた手でガンガンめくるし、聖書自体もチョークや埃で汚れるし、要は教科書的に現場で使うので、どうしてもヘヴィデューティになり、安いものを使いまわすということになります。じっさい1−2年でボロボロになります。
 熱心に読まれる方で、何度も何度も線を引き、書き込み、書き込むスペースがなくなるほどに読み込んで、次の聖書を買うという読み方をされる方もおられるようです。そういう方も、安い方の聖書のほうがいいのでしょうか。それぞれの方の判断でしょう。

〔最終更新日:2002年11月16日〕


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